松下電池工業がノキア製の携帯電話向けに製造したリチウムイオン二次電池の一部で発熱/膨張などの不具合が見つかった件が報じられてます。交換対象は4600万個にもなるそうで、昨年問題のあったソニー製のバッテリーで約590万台ですから、ちょっとすごい数字です。

自分の仕事に響く事無いよねと切に願いながら、今日はこのリチウムイオン二次電池のお話。

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過去ノートPCのバッテリと言えばNi-Cd電池(ニッケル-カドミウム)でした、それにくらべて同じ大きさで約1.5倍の容量、メモリー効果が少ない。高電圧を出せる。って感じでLi-ion電池は高性能なものです。

ただ、充電時電圧が高くなると内部の材料が不安定になります、

リチウムは普段内部で「Li+(リチウムイオン)」や「コバルト酸リチウム」として存在しますが不安定になると析出(せきしゅつ)という現象がおこり「Li2(リチウム金属)」になります、湿度の高いところに放っておくと勝手に発火するぐらい危険な物質です。

またセットで使われている有機溶媒の気化による膨張や発火もあります。
過放電でもコバルトの析出による内部短絡をまねいたり、、、

危険領域と隣り合わせで使っている電池で、そのために電池と一緒に電圧を制御する回路がセットになっています。

まぁ、携帯、デジカメ、PCといろんなトコロに使われているものですが、「結構危険なヤツで普通の電池とは違って精密素子なんやで」ってことです。

以上、明日、学校で勤め先で営業先で、何の役にも立たないまめ知識でした!

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